結局、会社って社長の人間力だよね(前編)



ビームスってどんな会社だろう?と言われると

普通は。「輸入及びオリジナルの衣料品や雑貨を販売するセレクトショップ」そんな感じで答えるかと思います。アパレル業界、日本のリーディングカンパニーですね。服が興味ないかたでも、一度くらい名前は聞いたことあるでしょうし、「知らない人はまぁいない」んじゃないでしょうか?

「いや、まぁ知ってるけど、だから?」って感じですよね?

まぁ確かに、おっしゃる通りでして。でもよーく考えてください。そもそもアパレルという業界に限らず

「旬というものを追い続ける仕事」というのは、宿命的に常に「陳腐化と背中合わせ」というリスクを背負ってるもので、その中で「知らない人はまぁいない」という状況にまで登り詰めた。って…まぁそれだけでも、「一体どうやって?」「どんな会社かな?」って興味湧きません?それ、自然の流れなわけです。

だって、そうじゃなくって?
今や、星の数ほどあるモノや情報に、どれだけ旬という言葉に踊らされ、実際に買い、そして飽き。捨ててきただろうか...きっと、飽きなかったモノより飽きてきたモノの方が多いよなー。そんな薄情な世の中で約40年、旬を提供し続けたショップて!

「いや分かったよ!でもなんでビームス?いきなり語ってんだ」
「他のセレクトショップだって頑張ってるぞ!ユナイテッドアローズだせや!すかたん」

そんな意見もあるでしょう。でもでも、でも!!元々は小売りの小さなビジネスでしかなかった、このセレクトショップという形態がこんなにも日本に広まったのは。ビームスの成功をみた「ビームスめっちゃ人気やん!セレクトショップって俺らでもできるんちゃうん?」と思った

大手アパレル(ワールド、大手ってなんでも参入したがる…。)
下請けだった企画メーカーや輸入代行会社(トゥモローランド、ベイクルーズなど)
全然若者にモテなくて悩んでた、百貨店、デパート(伊勢丹のメンズ館みたいな…)
そんな日本で盛り上がってんならと、海外のセレクトショップの進出(バーニーズとか。最近だと、フレッド シーガル)
また、ネット系

などなどの参入してきた結果ともいえます。つまり、ビームス語らずしてーなのです。

そして現在、ビームスと並び、売り上げ知名度とも日本のツートップとも言われるユナイテッドアローズですが。

ユナイテッドアローズ創業者(重松理氏)も元々ビームスの常務だったということで…いかにビームスの存在が現在の日本のアパレル市場にとって大きな影響を与えたかが、よく分かるかと思います。

そんな希代のショップ、ビームス!なぜこのように世界をかえることができたのか?



その奇蹟を、今回この「ビームスの奇跡」という本を読んで、我々も学べる教訓がいくつかあったので、紹介をば...ということのです。

ではでは紐解いていきましょう。

「損して得とれ」笑う奴もいるだろーが関係ない

本を読んでいると、ビームスは色んなことに手を出して、色んなレーベルやコンセプトショップ出店してくるなーと感じます。「そりゃ、売れるよなー」って思う「利益集客型の店」を出したかと思うと、「へ?なにそれ、まぁ面白いけどさー。」と思う「話題性実験型の店」を出す。

これはとても確信犯的であり、実に法則のような感じさえしてくる、なんでだろうなーと読んでいると、こんな事が書かれています。



企業としての目先の利益ばかり追っていると、凡庸化し、やがて飽きられ、魅力を失い、会社そのものの屋台骨が揺らぐような窮地を迎える


ビームスには強迫観念に近いように「飽きられる」ということをすごく意識しているなと本を読んでいて感じました。この意識の高さが、「話題性実験型の店」を出すということに繋がるのでしょう。言うたらイメージ戦略の一つと言えます。ビームスは「いつも何か新しいことしてるな、面白いな、」このような「一目置かれる」という「話題性実験型の店」を持続するということを、大事にしているということでしょう。それは数字には見えないものですが、集客や口コミなどの効果は確実にあるといえます。

ビームスにはいわゆるブランド・レーベルというものが数多く存在するのも、そういうことだろう。



同じ手法で稼げば、短期的には効率的で確実でも、やがてマス化して、陳腐化する。効率が悪くても新しいコンセプトのものを出していく、それがビームスの方法だ


これも同じことを言っていますが、具体例として



例えばビームスでいえば「フェルメリスト」というヨーロッパの古着等、クセの強い商品やヴィンテージものなど、在庫率、回転率、利益率からいえば優良店とはいえないショップがあり、そこを認めた上で



利益率も、回転率も、在庫率も言ってしまえば、表面上に見えるある面の事実には違いないが、それには顧客の満足度や店の魅力度という大切な要素、あるいは今後の期待度という目に見えにくい数字はなかなか反映されにくい。それを絶対的な基準として、すべてをコントロールしようとすると、必ず、そのツケ、歪みが大きくなり、結果的には企業全体の価値を下げる両刃の剣にもなりかねない。数字のマジックに踊らされすぎると、ビームスらしさを維持することは難しいと考えている


これって本当そう思います。僕は、売れない商品は2種類に分けられると考えます

1.本当に見向きもされない商品、これはもうなんていうかマジでバイヤーのミスって商品
2.売れないんだけど、なんかお客さんは手に取る頻度が高いなー。試着する人多いなー。って商品

正直1に関しては、これはもうミスです、お手上げ。セールで頑張って売りましょうって感じでしょうか。
2に関しては、これはパワーがあります。かわいいやつです!売り出す時期が原因だったりしますね。これはシーズン終わって蓋をあけてみれば残っていることもないでしょう

でもでも、売れていない間どちらも数字は「0円」です。けれども、2の売れない商品は、確実にお客さんの脳裏には焼き付けることに成功してます。これは凄く大事だと僕は思います。

これは現場にいる人間にしかわからないことですので、いくら敏腕社長だろうと。正直、数字しか報告のこない社長と現場の間にはどんどん差というものが広がっていくはず。とくに大きな企業になればなるほど

しかし、先に書きましたが、ビームスはここまで昇り詰めたということは。そういう問題をどう解決してきたのだろう。


当たり前のようで、できない、でも必要でしょ?評価にカウントしない予算枠とは


バイヤーといえど、組織に所属する以上、ただ新しいもの、面白いものを買えば、いいというものでもありません。確実に売れるモノを買ってもらわないと困ります。実際彼らの会社での評価が、一番表れるのはそこでー<中略>ただ、それがいきすぎると、慎重になりすぎて冒険できなくなる。それは短期的にいい結果を生んでも、ビームスにとっては両刃の剣にもなりうるんです。売れる、売れないだけでなく、「今」やることに意味があるとか、近い将来、絶対「くる」から先物買いとしてやっておかなければならないとか、時代の気分としてそれだけは押さえておきたいとか、そういったことに臆病になっては、我々の存在価値そのものが希薄になってしまう。だからまったく数字的評価に反映しない自由裁量の予算を与えているんです


この考え方は本当にそうですよねー、すごく納得しました。いやなかには、いやいや「売れるものだけ仕入れたらいいねん」とか「甘いは君、ケーキみたいに」なんて言う方もいるでしょうが。社長がこのようなスタンスならバイヤーも思いっきりのいいバイイングができることでしょうし、なにより「俺って信頼されてるー♩」って感じることでしょう。結果、売り上げぐんぐん伸びるってもんだよね!あは

ビームスが上場しない理由もそういうことが言えるからでしょうね。株主様にいちいち文句言われて配当金のため経営していけねーよ。ってことでしょう。(これは僕が勝手に解釈しただけす!)

なぜか、これ以上書けないので。とりあえず続きは次へ

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